2013年3月6日水曜日

最近、少女漫画が面白い。

最近、少女漫画が面白い。BLでもなく、SFでもなく。日常から逸脱しすぎた妙なDQN展開でもない、甘酸っぱい恋愛を主軸にした少女漫画のほうだ。
BLは少女漫画を同性愛という記号で置き換えることによる少女漫画との差異が面白いが、少女漫画ではないのでここでは除外。
SFは作家が少ない。少女漫画の絵でもっとSFを読みたいぞ。
DQN展開は、へたにDQN要素を絡めるとヒロインが強姦されたりして後味が悪くあまり好きではない。
あと、年寄りの恋愛は、俺は「黄昏流星群」なんか大好きだが、これも少女漫画ではない。こやまゆかりのメロドラマ的な作品も、わりとむちゃくちゃな話や展開を楽しむものであって、少し違う。ヤマザキマリの地球恋愛なんかは少女漫画的な楽しみがあるな。
まあともかく10代の人間が恋をする話を読みたい!

そもそも恋愛って概念は近代西欧が創りだした幻想で、現実的にも本質的にも夢物語なのだ。だいたい、性欲と結びつくと、好きなのかやりたいだけなのかわからなくなるし、生活と結びつくと結婚に至らなかったりする。恋愛結婚して、永遠の愛を誓って、最後は離婚。ギャンブルや悪徳商法による破滅への道程とあまり変わらないではないか。
宗教と同じで、いもしない神様に一喜一憂し、神様をだしにしているだけの、壮大なカルトの一つといえる。
でも確かに人を好きになることはある。生物学的に考えても、ほとんどの動物が恋愛的な好きという感情をもっているとすら思える。俺が飼っている猫は俺のことが好きみたいだし。好きとか嫌いというのは、お腹が空いたとか、怖いとか、そういったベーシックな感情の一つだろう。
やっかいなのは好きになる気持ちではなく、好きになってからの気持ちや行動や結果がおおむね良くないことである。かわいい子猫だと思って拾った動物が実はとんでもなく恐ろしい人食いの化け物だったようなものだ。そしてわれわれは恋愛に絶望する。恋愛そのものは美しいと未だ思えるのだが、そんなうまい話は現実にはないのだなと気づくのである。
まあもちろん死ぬまで愛し合う幸せな人たちも多いが、そんな健康な連中のことはほっとこう。俺は病をわずらう患者なのだ。

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